対向式ハンマーとは、上下ハンマーに等量のエネルギーを持たせ、対向衝突させるのである。
百協会社は、早くも70年代に、太原重機学院と連携して、中国で初めての63KGの液圧対向式ハンマーを開発している。また80年代には、済南鋳鍛造機械研究所から、100KGの液圧対向式ハンマー技術を導入している。
百協会社は、CHKシリーズのPLC全液圧型打ち鍛造ハンマーをベースに、国内外の大重量の鍛造ハンマーの先端技術を吸収している。最新のユニークな設計を行ったCDK型PLC液圧対向式ハンマーには、高剛性のU形鋳鋼フレームの対向式システム、先進的な液圧動力駆動システム及び人機対話のプログラム打撃制御システムが採用されている。
百協CDK型PLC対向式ハンマーの構造の特徴:
CDK型PLC液圧対向式ハンマーの対向システムには、高剛性のU形鋳鋼フレームと可調整放射形のワイドガイドが採用されている。 ガイドの片面のクリアランスは、精度が0.1mmまで確保でき、特に精密鍛造に適する。ハンマーヘッドはフレーム内で、フレームと等量エネルギーの相対運動をする。フレームとハンマーヘッドの質量の比は10:1で、フレームの質量がハンマーヘッドより随分大きい。フレームのストロークとスピードは割合小さく、ハンマーの作動が非常に安定している。フレームの下側には圧縮空気を充填したバイブシートが幾つかあって、フレームが液圧により下向きに押さえると、同時に防振シート内の空気が圧縮される。油圧を撤去する際には、全体のフレームが圧縮空気により上向きに衝撃され、同時に上側のハンマーヘッドが高圧油の駆動により下向きに衝撃する。これによりフレームとハンマーヘッドの対向運動による鍛打ちが実現できる。
CDK型のPLC液圧対向式ハンマーの液圧動力システムには、セパレート式サイドセット設計と集中制御が採用され、全てのパイプがホースにて連結されているので、鍛造ハンマーの作動による、液圧システムの信頼性に対する影響を完全に解決している。
CDK型PLC液圧対向式ハンマーの制御システムは、ディスプレーにより人機対話、作動状態及び日常故障の表示を実現し、PLCにより打撃エネルギーの制御及びプログラム打撃制御を実現している。
百協CDK型PLC液圧対向式ハンマーの特徴:
1.高い省エネルギー性能
CDK型PLC液圧対向式ハンマーには、液圧駆動が採用されているので、エネルギーの利用率が65%に達し、打撃効率が95%に達する。然し、従来の鍛ハンマーのエネルギーの利用率が2~3%だけで、打撃効率が普通85%しかない。CDK型PLC液圧対向式ハンマーの省エネルギー効果は、打撃エネルギーの有効制御にも体現する。余分なエネルギーの打撃もエネルギーロスの一種である。
2.高い精度
CDK型PLC液圧対向式ハンマーに採用された高剛性U型フレーム、可調整放射形ワイドガイド構造は、何れも精密鍛造に先決条件を提供している。打撃エネルギーの精確な制御とプログラム打撃の実現により、オペレーターの技術レベルの差異による製品品質の安定を保証している。
3.ゼロに近い振動
CDK型PLC液圧対向式ハンマーのハンマーヘッドは、フレームと等量エネルギーの相対運動を行う。フレームの下側には圧縮空気を充填した防振シートが幾つかあって、打撃中に基礎に対して衝撃を与えないので、ハンマー作動の、基礎に対する衝撃振動の問題を完全に解決している。CDK型PLC液圧対向式ハンマーは、リアルに環境に優しい先進的な鍛造設備に合致している。
4.相対的に投資が少ない。
CDK型PLC液圧対向式ハンマーは、高い性能に比べて値段が安く、防振の為の基礎投資が節約でき、建屋の抗震要求も大きく低減される。計算によると、同重量のメッキ液ハンマーを投資するのに、CDK型PLC液圧対向式ハンマーであると、設備及び基礎投資だけで、大体1/3が節約できる。新しい建屋を勘案する際には、割合低い抗震要求により、トータル投資金額の50%が低減できる。
5.使用コストが低い
CDK型PLC液圧対向式ハンマーの先進性は、高効率、省エネルギー、高精度、無振動、環境に優しい等の面だけでなく、打撃エネルギーの有効制御にも表現されている。鍛造品の成型に対して、必要なエネルギーを十分与えるがエネルギーを余分には与えない為、振動の低減、ノイズの低減、設備の信頼性の向上だけてなく、金型の使用寿命まで大きく向上する。 |